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  土壌還元消毒後、冬に土壌診断をすると、フスマの窒素が分解し硝酸態窒素も十分にあることが多いようです。この場合、診断結果に基づいて窒素を減肥できます
 排水の良いほ場では、植付前に多量散水すると、土壌中の硝酸態窒素は流亡してしまいますが、
土壌環境が改善されて樹勢は強めになるようなので、生育を調整しやすいように基肥の窒素施肥量を減らした方が良いと考えられます(標準の50~80%程度)
 
 土壌還元消毒の直後に土壌診断をしても、硝酸態窒素が高い数値になることはほとんどないようです。しかし、トマト栽培をすると樹勢が強くなることが多いようなので、定植後にフスマの窒素が分解されて、植物に吸収されると考えられます
 そこで施肥設計例では、基肥の窒素施肥量を標準量の50%以下に減らして示しています
 その他の成分(リン酸、石灰、苦土、加里など)は散水によって流亡する量が少ないので、春に土壌還元消毒する予定のほ場も、土壌消毒前(冬季)に土壌診断をしましょう
 1) 土壌が還元状態になりやすい環境を整える   
① 十分に散水する
② 必要に応じて鎮圧し、土壌の保水性を高める
③ 被覆し、土壌がなるべく空気に触れないようにする
 2) 30℃以上の平均地温を20~25日確保する
 その年の気候にもよりますが、5月~9月上旬が処理開始適期と考えられます
 なお、10月以降に土壌還元消毒を実施したハウスでは、十分な消毒効果を得られない傾向が認められました
(右グラフ)
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